三浦春馬様「天外者」の助六(キセル）柄

三浦春馬様主演の「天外者」長崎でずっと才助さんシーンと共に登場の煙管(キセル）の手拭いを春馬様の熱烈なファンの方が手拭いで探し見つからず、よく御覧になって生地の端から浴衣だと推察され、おぐらやのインスタグラムの竺仙ゆかたから見つけてくださいました。この生地は、手拭いではなく、竺仙さんの浴衣で作られています。当初から、竺仙さんはキセル柄の手拭いを作られていません。その見つけられたファンの方から、他のファンの方に1反ではなく、手拭いの長さで分けることはできないだろうかとご相談を受けました。呉服屋は1枚のきものとしてお仕立てしお納めしておりますので、1mでも切ってしまえば、1mの生地も残布も商品になりません。しかし、春馬様へのファンの皆様の思いをお聞きして感じ、感動しました。ファンの皆様の思いを竺仙さんにお伝えして思いが通じ、型紙も掘り直され浴衣として蘇りました。おぐらやではこのキセル柄の浴衣に限り、ご注文分いただいた方だけ生地売りをさせていただいています。

あくまでも映画で三浦春馬様が実際に使用されたものではありませんし、手拭い素材ではなく、竺仙さんの使用しているコーマ地の浴衣地です。ご理解ご協力をお願い申し上げます。

注染染について

『注染』は機械による大量生産のプリントものと違い、職人さんの技を駆使する手仕事で一反一反制作されます。しかし、その染色方の特性から折りたたんだ生地端の部分に防染糊がたまり、型継ぎがスムーズでなかったり、染料の状況により(特にキセル柄では吸い口の細い部分）に染斑が出来てしまうというようなことがございます。プリントを見慣れた方は、気になる方もいらっしゃるかと思いますが、これが注染染めで、日本の職人が手作りで作っている『味』『日本製』と思っていただければ幸いでございます。この後日傘にもそういった点が出る場合もございますが、注染染をご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。