竺仙さんはコーマ地の粋な浴衣をイメージされる方も多いと思いますが、ゆかたと二本柱で通の江戸小紋を作られていす。今回、ご紹介するのは「極微塵」と言われる縞です。
おきものの幅は鯨尺(くじらじゃく)1寸=3.8㎝の単位で作られる世界ですが、染める小紋の型紙は曲尺(かねじゃく)1寸=3.03cmで作られていきます。その3.03cmの中に約31本の縞が彫られています。染める際には型紙をずれないようにする職人がいます。型紙は使えば消耗されるので、一時染められない時もありました。今、復活していますが、竺仙さんもかなり生地を選び慎重に扱われています。そして、この型紙を使って染を許されているのは、日本で一人・唐山縞染師として卓越技能士「現代の名工」認定の浅野栄一さんです。この極微塵を是非、おぐらやでご覧くださいませ。